日本のクラシックノートの代名詞。 昔ながらの大学ノートと呼ばれる定番中の定番。 そこはかとない王道感、こだわりを感じる名品。 仕事上、日本産品を海外に・・といった企画などにふれることがあるが、ツバメノートは、純国産、メイド・イン・ジャパンのど真ん中。大本命といった感じがする。 この日本品質は、海外に出しても絶対にひけをとらないと思う。 ツバメノートファンは各界にも多く、国内のクリエイターや映画監督、フランスの著名セレクトショップにも採用され、パリのファッションブランドもお気に入りのノートなんだそう。 昭和22年から変わらないデザイン、紙は白すぎず、書き味もなめらか。中性紙フールス紙と呼ばれるこの紙は万年筆などで書いても裏写りなどしない。適度に書いている感を感じられ、すべりすぎない。昔鉛筆と万年筆が主流だった時代から、その品質にこだわり続けている。さらに、おしゃれな洋ノートより価格も良心的。 ツバメノートについてもっと知りたくなり、色々調べていると、ノートに引かれている罫線にも深いこだわりが隠されているということを知った。 現在、生産されている一般的なノートの殆どの罫線は、オフセット印刷。一方、ツバメの罫線は「罫引き」と言われるもので、製本される前の紙に何本のペンがついた機械でザーと線を引いて作られているそう。(驚愕。) ペンがついた機械で線を引いている・・というのがなんともアナログで、素敵である。 さらに、この罫線をあえて水性インクにし、万年筆などの水性インクで書いても、罫線の上でインクをはじかないようにしているのだそう。 水性ペンなどで書くと、線の上でインクがはじくやつがあるが・・流石、ツバメノートさん、そこまでこだわっているらしい。 今なお、浅草の工場で印刷され製本されているようで、それらを紹介されているウェブページを見ると、レトロ&活版な雰囲気がたまらない空間。 どことない温かみを感じる製品。それでいて徹底的なこだわりと自信が見える。 ツバメノートの裏表紙には、「1万年以上永久保存が続く中性紙フールス紙」と書かれている。 1万年・・。品質への自信の表れである。 最近はコラボものや限定デザインなども発売されていたりして、注目度の高さがうかがえる。 個数がまとまればオリジナルノートの発注も請けてくれるそう。 こうなったら、自社オリジナルの一生分のツバメノートを発注するか? でも、1万年後まで残るかもしれないノートに、次代に残したいほど素晴らしいことを書ける自信は・・ない。